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劇的にQOLを高めるのに役立つ健康本12選 + 1

おすすめの健康本ある?
と聞かれることがあるので
(そうしたことをテーマにした
セミナーのようなものをたまにやっているので)、

この機会にざっとまとめておきます。

とはいえ、これまでにもあったように
(常識が非常識に、また非常識が常識に)
いつひっくり返るかわからないので、

あくまでも現時点でのもの。

まず、動物性タンパク質の摂取による害
(発がん、アレルギーなど)については
こちらの『チャイナ☆スタディー』が超絶オススメ。
(けっこう分厚いですが、読む価値は十二分に!)

本書では、中国で大々的に行われた疫学的調査について。

そこからわかったこと
(著者にとっても衝撃的で当初は信じられなかった)がボリューミーにつづられています。

中国の食生活、生活習慣が欧米化してきている現在、
また今後はもうこういう調査はできないでしょう。
ほんとうに貴重なデータです。

同じ著者(Dr. コリン・キャンベル)が書いた
こちらの『WHOLE』もオススメ。

著者がいうところの
「リダクショニズム(細分化主義)」への警鐘と、
医療業界や医薬品業界、食品産業(サプリメント含む)の「闇」について、おそるべき事実を知ることができます。

本書ではPBWF(Plant Based Whole Food)を推奨してますが、これについてはとくに具体的な指導は書かれていません。(PBWFは、かんたんにいってしまえば野菜をまるごと食べましょう的なこと)

あくまでもその指針となる考えを示すにとどまってますが、これまたおもしろいというか、とても興味深いです。わたしは『チャイナ・スタディー』同様、3回読みました。
(再読大事です)

サプリメントを盲信することの問題についてもていねいに書かれています。
(わたしも一時期は本当にバカみたいに大量に摂ってましたけどね)

全体はただ部分の集まり、集合ではない。
りんごは健康によいからといって、
その「よいとされる成分」だけを一部とりだして、
同じように(全体で摂ることと)機能するわけではないと。

もちろん、食べ物からとりにくいものは
サプリメントで補う
(なにせ、その名も「supplement = 補うもの」ですから)
ことは必要、有効だと思いますが、
なんでもかんでも「とりあえずサプリとっておけば大丈夫」ってことではないでしょう。

リダクショニズム(細分化主義)への警鐘ってことで思い出したので、健康に直接関係はありませんが、こちらの『RANGE 知識の幅が最強の武器になる』もオススメ。

超絶おもしろかったです。

「専門家であるということで、逆に見えなくなるものがあるんだよ。そしてそれは問題解決のむしろ邪魔になるし、ときに危険でもあるんだよ」

ということを多くの例で示してくれています。

非常に面白く、バラエティに富んだ実例がたくさん紹介されていてホントーに面白かった。

現在もつづいている例の感染症騒ぎでも明らかになりましたが、いわゆる「専門家」(とされる)とか、有識者とか、インフルエンサーなんかは、自分の「能力の輪」(バフェットがいうところの)の中では機能するでしょうが、それはあくまでもその輪の中であって、輪の外に適用しようとするから、実際は機能しないどころか悪影響を及ぼす。

専門家であるがゆえに、
全体からみることができない。
(そしてそれは現在もつづいている。彼らを盲信し盲従するひとたちがいるから)

金槌(かなづち=トンカチ)を持てば、すべてが釘(くぎ)に見える問題ですね。

次に、遅咲きの栄養素である「酵素」についてはこちらの『酵素の謎』。

日本における酵素研究の第一人者によるもの。

新書なので入門に最適です(それでいてほどよく十分に網羅されていて)。

「それはどうかなぁ」と思われる箇所もあるにはありますが、それはどんな本(理論)にもいえること。

ヴィタミンもミネラルも、酵素なくしては機能しない。

加熱食(火食)ばかりではなく、生食も忘れずに。
(50〜70度くらいで酵素は「失活」するので)

植物がもつ植物毒(昆虫などの捕食者から自分を守るための自己防衛化学物質)「レクチン」の害についてはこちらの『食のパラドックス』がくわしい。

ちなみに、いくらか知られるようになった「グルテン」(小麦にふくまれる)はレクチンの一種です。

こんなにあるの!!

と、途方にくれる(じゃ、なにを食べればいいんだと)
膨大な「だめ、ぜったい」食品リストに絶望するひとは多いでしょうが、知っておくことは大事です。

知っていれば、自分で試しつつ独自のレシピをもてるので。
(専門家の言う、書くことをそのまんま両手をあげて受け入れる必要はありません)

次も「毒」系ですね。
(「あの」高城 剛 さんの著作です)

マイコトキシン(カビが生み出すアフラトキシンやオクラトキシンなど、非常に有害なカビ毒の総称)についてはこちらがわかりやすいです。(カビ毒だけでなく、タイトルにもあるように「デトックス」がテーマ)

ボーンブロスでやせる〜間ファスダイエット』はインスリン耐性(抵抗性)について。

そして、これまで常識とされていたカロリー制限理論(摂取カロリーが消費カロリーを下回ればやせる)の誤りを修正するのによいです。

さくっと読めて(それでいて内容は濃い)生活に取り入れやすいです。

こちらの『トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ』も同じテーマ(インスリン抵抗性やカロリー制限理論の誤り)について、より詳しく(そのぶんボリュームも数倍)解説。

「ボーンブロス」の著者も、じつはこちらを知って自分の生活に取り入れ、それを発展させたという経緯があります。

マイクロバイオータ(腸内細菌や皮膚常在菌といった、共生微生物)の重要性についてドラマチックに警鐘を鳴らすのはこちらの『あなたの体は9割が細菌』。最近文庫化もされて、お手軽に。

例の感染症騒ぎで過剰な除菌、殺菌(いきすぎな手指消毒など)が日常化しているいま、必読です。

細菌やウイルスたちとの共生(われわれはヒト自身の体だけでは作れない大切な物質を彼らに外注している)なくして、ヒトは生きて(健康に)いけないことに早く気づかないと。

まぁ、「これを飲むだけでやせられる」みたいな広告にひっかかるのと同じように、これをうっておけば(ヴァクシンなど)とにかく安心と思い込んでいるひとには届かないし響かないのでしょうけど。

次も衝撃の書。

かつては自分がその分野(食品添加物)の「神」とまでいわれていた著者による超がつくほど衝撃的な告発書『食品の裏側 − みんな大好きな食品添加物』。

Youtube動画での、水道橋博士(芸能人の)との対談も面白く、本書の一部を知ることもできます。これを観るだけでも、日々当たり前に摂ってしまっている食品添加物への注意意識が生まれるでしょう。

西式甲田療法って聞いたことありますか?

対症療法
(根本、原因に対する療法ではない)
でしかない西洋、現代医学では治らない、
見放されてしまった多くのひとたちが

救いを求め、実際に回復に導いてきた民間療法、伝承療法、自然療法の結集です。

主に玄米生菜食と、独自の運動療法
(かんたん、そしてユニーク)で数々の難病を
治癒させてきた独自療法で、

骨格のゆがみを矯正(きょうせい)する
硬枕(木で出来た枕)や
平床寝台(ようするに板の間で寝る)なんかも使います。

ちなみに硬枕はわたしも愛用。

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マンガでわかる「西式甲田療法」』は漫画仕立てになっていて、親しみやすく読みやすいですね。入門にもってこい。(入門でもじゅうぶんに役立ちます)

甲田医師はもう故人ですが、現在はその志を極少食で有名な森 美智代さん(不食、少食界で有名な)が継いでますね。

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食べない生き方』は Kindle Unlimited 会員(無料お試し期間あり)なら無料で読めます。

精製されたもの
(白米、小麦、塩、砂糖など)
を摂ることの危険性や

減塩信仰
(塩は避けるにこしたことはない、というような塩分悪玉説)からの脱洗脳と、自然塩(岩塩や海塩)をむしろ「積極的に」摂ることの大切さを知るにはこちらの『すごい塩』。

『すごい塩』も Kindle Unlimited 会員(無料お試し期間あり)なら無料で読めます。

本書で語られるエピソードのうちで
とくに面白く、

そしてたいへん興味深かったのがある実験。

海水と血液を入れ替えて
被験者(当初は病床の飼い犬)を回復させた衝撃的な実験(のちにタラソセラピー=海洋療法へと発展)と、

そこから導き出された療法
(しかし、抹殺のような扱いを受けて絶たれた)の驚くべき結果についてもたいへん興味深いです。

こうしたことを知るほどに、
食品業界も医療業界も医薬品業界も、
基本的にというか存在意義的に
健康になってもらっては困るんだよなぁ
っていうのがあるんだなぁと納得します。

だって、彼らはそうなってもらっては(健康になってもらっては)商売にならないから。

共生微生物の重要性については
『あなたの体は9割が細菌』をあげましたが、
外面、とくに「皮膚常在菌」にフォーカスしたのはこの『お湯だけ洗いであなたの肌がよみがえる!』。

いきすぎた除菌、殺菌、清潔信仰が
いかに有害、害悪であるかがよくわかります。

例の感染症騒ぎ、
その対策のバカバカしさに思いをはせましょう。

他にもまだまだ紹介したいオススメはありますが、きりがないのでこれくらいで。

こうしたジャンルの本にかぎりませんが、
どれを読むにしても最低でも二回は読んだほうがいいと思います。

そのほうが実際の行動変容につながります。

再読したとき、
初読でどれだけ読めてなかったかに絶望(いい意味で)できます。

そもそも、
どんな書物だって
たった一度読んだだけで理解するなんて無理です。

初読で得られるのは
あくまでもその瞬間の体験、印象、ご縁だけです。

それだけでも得るものは多いですが、
それだけではあまりにももったいない。

そしてそして、一番大切なことは、
こうした書物に書かれ、解説されていることに
ただ従っていればいいということではないということ。

それだと例の感染症騒ぎにおける無意味、
むしろ有害な対策に唯々諾々と(いいだくだくと)従っているのと変わらない。

読むと気づきますが、それぞれで主張していることは相反したり矛盾していることが多々あります。

そりゃそうです。

それぞれの本(主張、理論)には、それぞれの「輪」(系といってもいい)があるわけで、その中では整合性がとれているにすぎない。

わたしたち素人(いい意味で)は
素人であること(専門家ではないこと)を利用して、
自分にとって何が必要なのか、有益なのか、

有効なのかってことを知り、
いいとこどりすることです。
(西洋哲学でいうとプラグマティズム=実用主義とでもいいましょうか)

そもそも、ひとりひとり遺伝子も違えば、共生している微生物たちの組成(組み合わせ)も違うのだから。(そしてそれは意図的、選択的に変えることができる)

興味のあるものがあれば読んでみて、
内容を自分なりに腹に落として、

そして実践、フィードバック(前後を)をしっかりとって、自分にとって有効、有益な自分だけのレシピを持つことが大切です。

まだまだ続きそうな例の感染症騒ぎと、
それに対する無意味、有害な対策のもとでの生活を
生き抜く(ただ生きるではなく)ためにも、

食生活、生活習慣を見直して、
免疫力を取り戻す(本来の自己治癒力、排毒力なんかを)ことがいまだけでなく、重要なんじゃないかと思い信じる今日このごろ。

本稿では「なにを摂るか」(または摂らないか)に主に焦点を当てましたが、次回はそれよりひとつ次元をあげて(抽象度っていうのかな)参考書籍を紹介しようかと思っています。

あ、最後にリンクだけ張った『遺伝子は変えられる』は本稿のタイトルの「12選+1」からはずれた1冊ですが、流れとしては自然だと感じたので入れてみました。

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