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『日本一かんたんなDeFi超入門』を読んで

AmazonのKindle Unlimitedで、無料で読める作品を毎朝のお風呂で読むことが至福のひとときな
ワタクシ用の備忘録、振り返り、まとめです。

これから紹介する書籍もすべてKindle Unlimitedで無料で読めます。
30日間の無料お試し期間があるので、入会後期日までに退会すれば完全無料です)

DeFi(ディーファイ)とは、仮想通貨(暗号資産)運用方法のひとつだそうで。
(最近はFinanceだけでなく、いろいろな分野で「De = Decentralized」がきてますね)

目次

DeFiで使えるサービス=プロジェクト

  • ステーブルコインを発行し、保有できるサービス(例:Maker)
  • 仮想通貨向けの銀行業(例:Compound)
  • デリバティブ(派生商品)の取引
  • DEX(分散型取引所)

本書では DeFi のなかでもとくに注目されているDEXについて「超入門」というタイトルにふさわしく、ざっくり、読みやすく解説しています。

本書を読んですぐに運用ができるかどうかは別にして
(なにせこの分野、世界は難しく、また変化が激しい)
まずはおおまかな全体像をつかんで

ゲシュタルト(概観、全体像)を持つにはよいきっかけになるでしょう。

AMM = Automated Market Maker

自動マーケットメイカー(そのまんまですね)。

設定されたアルゴリズムによって完全自動化されている。

取引所での取引の形式には、オーダーブック形式とAMM形式の2種類があるが、仮想通貨市場で使われるのは基本的にAMM形式のみ。

ブロックチェーンとスマートコントラクトを基盤にしたAMM形式のDEXは、一般的な銀行よりも高いセキュリティを有している。

AMMのメリット

  • サーバーダウンのリスクがきわめて低い
  • 24時間365日取引ができる
  • ハッキングのリスクが低い
  • 本人確認不要ではじめられる

AMMのデメリット

  • 秘密鍵などの管理の自己責任能力が必須
  • 利用者が少なく、取引が成立しにくい
  • カスタマーサポートがない
  • マネーロンダリング防止策がない

などなど。

本書では言及してないですが、バグや脆弱性をクラッカーに狙われるリスクもはずせないですね。

代表的なDEX = 分散型取引所

  • Uniswap (Uni)
  • Sushiswap(SUSHI)

どちらもイーサリアムブロックチェーン上に構築されているDEX。
(UniswapはAMMをメジャーにした最大手のDEX)

Uni / Sushiswapで出来ること

  • プール(流動性の提供)
  • スワップ(トークン同士の交換)

トークン = Tokenとは?

仮想通貨が独自のブロックチェーン上で発行、流通されるのにたいして

トークンはそれら既存のブロックチェーン上で発行されている商品券やカジノのコインのようなもの。
(仮想通貨も法定通貨ではないので、まとめてトークンと呼ぶこともある)

流動性プール = Liquidity Pool

流動性提供者(Liquidity Provider = これも「LP」ですね)が、AMMに預けた2種類のトークンの組み合わせからなる「資金の集まり=プール」のこと。

特徴は「誰でもLPになって、流動性(資産)を提供(預ける)できる」こと。

この流動性プールを作るには

  • 保有する仮想通貨をネットワーク上にロック(預金)し、ステーキング(保有)する
  • 2種類のトークンを、それぞれの価値が1:1になるように設定すること

これらの工程が必要となる。

基本的には、プールを作ったらあとは待つだけ。
一般的な投資のように売買をする必要はない。

各マーケット上で、トークンを交換(スワップ)したいと希望する人が、自動で算出されたレートに従ってトークンをプールから引き出すことが出来る。

プールが設定されている限り、即座に決済ができるようになっている。

基本的にはプール内の資金が減ることはなく、銀行預金の感覚で中長期的な運用を行うことができるのが魅力。
(とはいえ、当然リスク、注意すべき点は少なくないので、くれぐれも勉強、注意が必要)

本書の結論からいうと、執筆時点(2021年初旬)でもっとも注目されている仮想通貨の運用方法は、
流動性プールの提供者になること

流動性プールを利用するメリット

  • 交換手数料収入
  • 独自トークンの獲得

このへんまでは、ざっくり概要ということであればなんとかついていけますが

次のふたつの概念については文字だけでは理解はキツイかなと思います。
(少額で、まずは実際にやってみるのが一番)

イールドファーミング = Yield Farming

LP(提供者のほう)として
LP(プールのほう)に流動性を提供し

その報酬として、金利や手数料収入を得る運用モデルで、イールドファーミングを行う人をイールドファーマーという。
(LP=イールドファーマーと考えてもよい)

ちなみに、UniswapもSushiswapもイーサリアムネットワーク上のAMMなのでETHと交換できる。

流動性マイニング = Liquidity Mining

イールドファーマーが通常のリターン(手数料)に加えて、独自トークンも報酬として得ること。

流動性マイニングも含めてイールドファーミングと呼ぶこともある。

プールに流動性を提供するLPになると、ようするに仮想通貨を預けいれておくだけで、手数料とトークンの両方のリターンを得ることができる。

仮想通貨を保有しておけばいいだけなので、一般的な投資のように頻繁に価格を確認する必要がないのが魅力。
(とはいえ、急激な価格変動のリスクはやっぱりあるだろうから、そのへんの注意は必要)

また、小規模でもプールの提供をしていれば独自トークン(仮想通貨)ももらえる。

ユーザーが少ないうちから(本書執筆時であって現在はどうなんだろう?)いちはやく流動性の供給をはじめることで、より多くのトークンを獲得できる。

流動性のリスク

いろいろあると思いますが、本書で注意しているのは「インパーマネントロス」(一時的に受ける損失)。

AMM に流動性を提供していれば、当然変動による損失リスクにさらされることもある。

ただ、著者が本書でいうには

注意は必要だが、2021年2月現在、AMM市場はまさにバブル期。よほどマイナーな通貨かプラットフォームベースの不具合などの大事件がない限り暴落することはないだろう

と。

このへんは(どの書籍、情報でもいえることですが)発信者(この場合は著者)のいうことをうのみ、盲信することなく自分で調べ、考え、

そのうえで「自分の」決断、判断をすることは必須でしょう。

リスクはもちろんあるとはいえ、ここまで AMM を利用した DeFi のメリットが解説されてきましたが、

じゃあUniswapでさっそくやってみるかと思っても、そうすんなりとはいかないようです。

AMMに限ったことではないですが、イーサリアムのETHガス代(データの処理にかかる手数料)」が高いんですよね。
(ユーザーによりますが、NFTでもこれは問題になっていたりする)

UniswapもSushiswapもイーサリアムネットワーク上のAMMですから。

そこで本書(と、後続の続刊)の本丸(メインテーマ、核心)が登場します。

それは ETH によるものではない、PancakeswapというAMMプラットフォーム。

Pancakeswap とは

このプラットフォームはイーサリアムではなく、BinanceによるBinanceプラットフォームのAMMで、BSC(Binance Smart Chain)といいます。

Binance独自のブロックチェーンを使用しており、またイーサリアムと互換性があるとのこと。
(ここ大事ですよね)

Pancakeswap のメリット

イーサリアムと互換性がある
もともとUniswapのフォーク(コピー)として作られたそうです。

そのため、Uniswap と同じ感覚で利用でき、ETHも扱うことができると。
(CAKEというPancakeswapの独自トークンもある)

そしてここが大事なところですが、UniswapなどのETH建てのAMMよりも「はるかに」ガス代(手数料)が安いんだとか。

Binance 公式サイトの日本語対応も2020年6月からされているというのも安心、心強いメリットでしょう。

利益率が高い(詳細は本書にて)
機能が多彩(こちらも)

Pancakeswap のデメリット

仮想通貨に特有の(全般的にいえる)デメリット、リスクの他に「中央集権型」の運営であるということがいえますね。

いろいろあると思いますが、一番わかりやすいのは Binance社が倒産した場合とか。

本書は超入門ということもあり、実際の運用については続刊の「実践編」で解説されてます
(こちらもKindle Unlimitedに加入していれば無料で読めます)

本稿の締めとしては、著者いわく

DeFiはリスクも高いけれど
基本的には利益が見込めて
(少なくとも、これまでの一般常識の投資、運用法よりははるかに)

なおかつ「エンタメ感覚」で楽しめるゲーム性の高い資産運用法だということです。

種銭(さきだつもの、軍資金)は相応に必要とはいえ

これまたこれまでの一般的な投資に比べるとハードルは低いようですし、「寿司」とか「パンケーキ」とか

なんか遊び心もあるっていうところが、やってみようかなって好奇心をほどよく刺激してくれる一冊でした。

投資とか、その運用とかって、これまでのイメージからするとギラついているというか、脂っこいというか。

その点、こうしたサービスはうまいぐあいにロンダリング(漂白化)のようなものがされていて
(これもWeb3、ブロックチェーンの理念がベースにあるからでしょう)

ハードルが下がり、なおかつ親近感がもてる機会をもたらしてくれているように感じています。

あと、個人的にはこれが一番「きてる」んですが、映画『トランセンデンス』の世界はもうきてるんだなっていう。

後半、アルゴリズムが生命を持つかのようにお金を稼ぐ等、さまざまな

人間がこれまでやってきた活動を自律分散型(Decentralized)にこなしていく様(さま)が描写されていましたよね。
(観てない方にはつたわらないですが)

Kindle Unlimitedでは、ふだんなら書店で手に取らないような
(また、Amazonで購入しないような)ものを意識して選ぶようにしてますが
(ランダムネスを招じ入れることによる「ふだんなら起きないなにか」を期待して)

こうしたリアルの出版が追いついていない(登場して間がない、変化が早すぎる等)分野の情報を追うのにもいいですね。
(出版のハードルが低いため、質が玉石混交というのはありますが)

また、類書(玉石混交はいい意味でも)も引きやすいので、大量に関連情報にあたりたいときは本当に助かります。
(ジャンルもそのときどきの自分次第ですが、それにも十分にこたえてくれるので)

無料のお試し期間(30日)もあるので(解約もかんたん)、未体験の方はこの機会に利用してみたらどうでしょう。

Kindle 端末なくても利用できますしね。
(パソコンがあれば Web ブラウザで。また、スマートフォンを持っていれば iPhone や Android の Kindle アプリで)

とはいえ、個人的にはやっぱり
Kindle 端末(私はPaperwhiteを愛用)がおすすめです。

習慣によると思いますが、私は毎朝のジョギング後に入るお風呂で
(1時間くらいじっくりと)kindle 読書をするのが至福の時間で

入浴(デトックス、心身のリラックスにも有益)にKindle読書をからめることで、同じ時間がすばらしく有益に過ごせて最高です。(最近のkindle端末は防水仕様で安心)

本書を読まなくてもDeFi は始められますが

あるていどの知識はぜったいに必要なので、ネットで解説記事を調べるとかして、準備をじゅうぶんしてからにしましょう。

これから確実にくるであろう仮想通貨(暗号資産)が「ふつう」になっていく世界。

それにそなえて、まずは少額でいいからDeFiをはじめとした、こういうテクノロジーにふれていくのは大事です。

リスクにじゅうぶん注意しながら、楽しく豊かになっていきましょう!

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